お天道様は見ているんだよ ダイニチ食品株式会社 会長 日比野國陖氏お天道様は見ているんだよ ダイニチ食品株式会社 会長 日比野國陖氏

「朝活ノススメ」では毎回、朝の活用達人に成功の秘訣を伺いご紹介いたします。
第6回のゲストは漬け物業界の雄、ダイニチ食品株式会社 会長 日比野國陖さんに成功の秘訣・倫理観をお伺いしました。

Q)『日比野』は私たち倫理法人会の会員の間では知らぬ者無しの名物会員さんですが、会社人としての現在から教えて下さい。

日)ダイニチ食品は私で3代目、創業54年になりますが、2代目までは苦労をしなくても物が売れる時代でした。逆に何もしない方が良かった(笑)。そんな時代に3代目として引き継がせていただきました。
しかし、良い時代は長くは続かない物で、現在我々の業界自体が苦境に陥っています。O-157など食品の安全性に関わる問題などが発生してその余波が弊社にも押し寄せてきたり、スーパーマーケット業界の激戦により、安売り合戦が繰り返され、結果、私たちの商品の価格にも関わってきます。品質を落とすわけには参りませんので、品質を落とさずして価格を落とす、当然利益が目減りするわけです。

Q)逆風に対してどのような打開策をお考えでしょう?

日)打つ手は無限』倫理の教えを実践中です。
現在建設中なのですが、工場敷地内に漬け物の直販店を作る予定をしています。この計画はもちろん会社に利益を生み出させるための一環ではありますが、食品生産者としての大きな使命を感じているのです。

Q)『使命』とは?

日)昨年、私どもの研究課長が41歳の若さで突然亡くなってしまいました。
複合的な理由はあるかと思いますが、高カロリーな食事の長年にわたる摂取なども要因のひとつではないかと感じています。食べ物は時として薬にも毒にもなるのです。
私たち和食材を提供する物として高品質の食品をお手頃価格で、広くお客様にご提供することで、『漬け物』の美味しさを再認識していただく。それはつまり、『日本の食文化を取り戻し、日本人の健康を取り戻す』事だと確信しております。
昨今、日本の寿命は延びていると言われていますが、その実情は介護が無くては生きていけない方が増えていますね。長年培ってきた日本人に合った食事を推奨して、『健康で、長命、そしてコロリと終焉を迎える』そんな充実した人生を送れる手助けができたら最高ですね。

Q)素晴らしいお考えですね。ホテル経営をされているとお聴きしましたが?

日)碧南市にある衣浦グランドホテルを購入しました。
経営を売りに出されていたのですが、購入を予定していた別の会社さんが購入後、ホテル以外の事業を計画されていたとの事で、碧南市のランドマークである衣浦グランドホテルはそのまま残したいという地方自治の希望もあり、ご縁あって購入させていただきました。運営自体はそのままお願いしていますが、食事だけは注文を付けました!

Q)“お漬け物”ですね!

日)その通りです。バイキングメニューの中に“漬け物”をたくさん取り入れました!
ホテルの購入は安い買い物ではありませんが、こちらにお泊まりに見えるお客様に『漬け物』の美味しさを再認識していただき、お帰りになった後も『漬け物』のある食生活をしていただければなぁと思っています。また、それがホテルの名物になればと思っています。

Q)倫理法人会との出会いについて教えて下さい。

日)平成15年の9月にとある総会に出席して、その中のおひとりから『職場の教養』という小冊子をいただきました。何の気無しにその小冊子を読んだのですが、その素晴らしい内容にビビッときました。すぐさま、総務部でこの冊子を書店で購入してくるようにと依頼したのですが、書店では扱ってないとのこと、冊子に書いてあった連絡先に電話したら当時の名古屋市南区倫理法人会の役員さんがすっ飛んできました(笑)。
10月から入会させていただくことになり、社内の松葉さん(現・愛知県倫理法人会事務局)が通うようになりました。
12月になり、その松葉さんの表情がどんどん明るくなってきました。『なぜ、そんなに明るくなったの?』と問いつめたら、モーニングセミナーというものがあり、それがとても楽しくて…、『なぜ、早く言わない!』…と私。『いや、怒られると思って』…。もちろん怒りましたが(笑)
翌・平成16年1月、59歳でモーニングセミナーに初参加しました。
後で聞いたのですが、私の周りには倫理を学んでいる友人がたくさんいました。何年もつきあっているのに、誰も私に倫理の話しをしてくれなかった。こんな良いものはちゃんと教えてくれなきゃあと心底思いましたよ(笑)。
愛知県倫理法人会の方針と私の入会がうまい事合致して16年7月に知多市倫理法人会を立ち上げる事になり、その初代会長になってしまいました

Q)いきなり会長からスタートですね!!

日)幸い、私は他の経営者さんが通う様々な会を知らないのですよ。
『職場の教養』からスタートして倫理一筋、時としてやりすぎて周りに迷惑をかけた事もありました(笑)。言葉にすると軽いですが、倫理が趣味です本当に倫理を愛しています

Q)なぜ、そんなにお好きになったのでしょう?

日)私は小学生の頃に父を無くし、牛乳配達のアルバイトをしていました。その中にコーヒー牛乳があり、余っていた分を飲んでしまった。そうなると歯止めが利かなくなり時々、盗み飲みをするようになりました。
ある時、本数が合わない事が発覚したのですが、分かっていたはずなのに店主は私を責めなかった。私はその時、自分を恥じて、『お天道様はお見通し』なのだと実感しました。
それ以後、間違った事をしたくないと誓い、今に至ります。幼少期の経験が倫理の学びとマッチしているのかもしれませんね。

Q)それでは最後にこれから倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんにアドバイスをお願いします。

日)倫理法人会のモーニングセミナーは自分を律する『道場』です。
一般的な講演会のように講師が良いから参加する会とは違います。良し悪しは関係なく、参加する事が大事で、講師が良ければさらに得したなと思って下さい(笑)。
時間はお天道様から平等に与えられたモノです。インスピレーションの働く朝から活動するという事は1日が2日分に感じられるほどの充足感があります
是非、このチャンスを若い経営者の方にもつかんで欲しいですね。

たった1冊の『職場の教養』が日比野さんの倫理活動のスタートでした。
『漬け物製造業』が逆風の中、『これで良い!いくらでも挽回する、打つでは無限なのだから』と笑う日比野さん。傍らにはいつも『お天道様』と『倫理』と『職場の教養』があるのだなぁと実感したインタビューとなりました。

(インタビュー:愛知県倫理法人会 広報委員長 石川雅之 / 広報相談役 中村 剛)

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